GARAGEのミライを運用する株式会社イノセンティブ代表 辻井慎泰 2/2

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人と人が繋がる場所づくりを目指しています。

–選択肢は沢山あるということに気づくことができ、新しい価値観を生みだしている株式会社イノセンティブ。学生無料のワークスペースも運営しています。

GARAGEは、Appleの創立者であるジョブズがモノ作りをする時使用していた車庫のイメージから来ているそう。

場所がないから使用していた車庫は、偉大なプロダクトが産声を上げた場所であり、たぎる思いがみなぎっていた場所であり、世界を変えることになった場所。何よりその車庫は無邪気に楽しいものだったに違いない・・・。

そんな思いからGARAGEは、利用するみんなが何者かに変わる場所でありたいという願いがこもっているそうです。いやあ、、、素敵すぎる・・・。

ところでGARAGEは、なぜ【働くためのサードプレイス】というコンセプトなのでしょうか?

人が企業に対して依存度が高い状態は、主体性を失わせることが多い。じゃあみんな独立すれば、という話でもない。企業は必要な存在だし、永続的に無くならないものだと思うし、独立することでできないこともたくさんある。

主体性を語るときに企業を対立項として考えるより、従業員が企業に対して求める要素を補完できるような場所があったら、自分のファーストプレイス(社会人なら会社、学生なら学校など、自分の生活にとって依存度の高い場所)で、より主体的に活躍できるようになるんじゃないかな。

そう思って【サードプレイス】というコンセプトにしました。

–では辻井さんが考える、【GARAGEならではの価値】とは何なのでしょうか?

今、会社以外で支えになるのは【人の繋がり】だと思っていて、自分のことを知ってくれる人・信頼関係がある人がいることってすごく大事。GARAGEにはそんな【人との繋がり】があります。

自分も独立してからすごく助けてもらったり、やりたいことを応援してもらえたり。そういう関係がたくさん作れるといいなと思ってます。

何年たっても帰れる場所にしたい

–GARAGEには学生も社会人もそれぞれ色んなタイプや職種の方がいます。普段生活する上では話す機会のない人たちとも気軽にお酒を飲みながら話せるし、そこで色んな価値観を知ることが出来ます。GARAGEで出会って新しいビジネスが生まれたら素敵ですよね!

では、GARAGEという空間の目標を聞いてみました!

新卒紹介でサポートしている彼らはGARAGEでどんどんつながっている。将来彼らが会社に入って頑張っていく中で、きっとまた彼らが仕事上でもつながって新しい価値を生んでいくと信じてます。

例えばバラカンとか(神原くん)は4月から社会人になって頑張ってるけど、GARAGEにもたまに来てくれる。そんな【いつまでも帰れる部室】みたいになるといいなあって。

–部室って卒業すると最初の1,2年は後輩がいるので遊びに行きますが、何年かしたら知り合いもいなくなってもう行かなくなってしまうもの。でもGARAGEは何年たっても帰れるような場所にしたい。と辻井さんは語っていました。

社会人に対しては、より主体的に、より生き生きと仕事をしていくための場になればいいなと思ってます。

基本的に活躍する人って新しい情報も社外からとってくるし、そもそもお客さんは外にいるし。従業員の外との接点の広がりが会社としても新しい価値につながる。そしてGARAGEをみんながサードプレイスとして使っていく中で、結果的にみんなが成長していく環境になればいいなと思ってます。

あとこれからはキャリアやスキルの賞味期限が短くなってくるなって。例えば経理。昔は決算合宿なんてのがあって決算前に缶詰め状態だったとのこと。でも今は会計ソフトが出来たから、経理マンの業務量はだいぶ効率化してると思う。

そう考えると、22~3歳から40年間くらい働く上で、同じスキルでずっと走り続けられるかって言ったらかなり大変な時代になってくるなって思った時に、スキルチェンジができたり、新しい学びが得られる場所になれればいいなって思ってます。

見た目も中身も若くなったって言われます(笑)

–では、GARAGEを運営していて自分自身が変わったことはあるか聞いてみました。

まず一緒にいる人が変わりました。これは前職の会社の人から、現メンバーに変わったってことだけじゃなく、当たり前だけど、GARAGEを創ったら学生と話す機会が圧倒的に増えた。

それはここ10年位ない環境だったから劇的な変化だなって。あとワークスタイルも変わったから、以前よりも家族といる時間も若干だけど増えたし、時間を自分の好きなように使えるようになりました。

知的生産の場合、仕事のことを24時間考えると同時に昼に家族と食事をとることもできるはず。ただ、それで本当に企業が成立するんかなって考えた時に、じゃあそのやり方を模索してみようと。それでGARAGEではワークライフ・インテグレーションを一つのテーマに新しいワークスタイルにチャレンジしています。これも一つの変化。

あとは、人からよく若くなったねって言われます(笑)。好きなことをやっているからかもしれないし、若いみんなといるからかもしれないけど、気持ち的にも完全に若くなったと思います(笑)。

–ワークスタイルが変わったことで家族といる時間や自分の好きなように使える時間が増え、更に学生と日常的に話したり一緒にお酒を飲んだりして外見も中身も若くなったって本当にいいことづくしです!そして何より辻井さんが幸せそうなのがお話を聞いていて伝わってきました。

正直、行きづらいなあって来れない子に来てほしい!

–では全てを変える場所といっても過言でないGARAGEにどんな人に来て欲しいか聞いてみました。

本音はみんなに来てほしい。(笑)

・・・あえて言えばちょっと行きづらいなあって思ってる子に来てほしいです。本当はちょっと興味があるんだけど勇気がなくて来れない子がここへ来て変わったらいいな、そのきっかけになったらいいなって思っています。

–新しい場所に踏み込むことは緊張するし勇気がいることですよね。最初は一人じゃなくても、友達と一緒に来てそこで徐々に慣れていってもらえたら私も嬉しいです。では、イノセンティブのビジョンについて聞いてみました。

GARAGEを世界中に作りたい。あと今年やりたいのが企業の中の人と繋がること。例えばマクドナルドの新サービスのアイデアを学生が考えて、そのアイディアが企業に通って実現できるかもしれないっていう仕組みがあったらすごく面白いなって。

そういう面白さが国境をわたってフラットな繋がりができていく。自分は、【社会ファンクション】て呼んでいるんだけど、そんな状態を創れたらいいなっていうのが大きい目標。

ノーボーダーでお互いが助け合って、でいろんな仕事があって新しいことにチャレンジできるような・・・でみんなでお酒も飲めて…(笑)。日本では世界展開!ってまだまだ敷居が高いけど、海外にGARAGEを作れば国境って敷居は低くなる。

–GARAGEが世界中にできたら素敵!国境を越えて、人との繋がりが増えたら大げさな話ではなく世界は平和になると思います。では最後に学生に伝えたいことを聞いてみました。

ガンジーの【あなたが望む世界の変化にあなた自身がなりなさい】という言葉が好きで、自分にとって大切にしている言葉の一つ。

例えば、GARAGEや勤め先のオフィスがが汚れて嫌なら掃除しようとか、誰かにこうなってほしいなとか思ったら主体的に働きかけるとか、まずは自分が動けばいい。

自分が何かを変えたいんだったら他の誰かがやってくれるわけでもないし、自分で変えればいいんだって。そして何より自分が何でも変えられる可能性があるんだってことに気が付いてほしい。

自分には正直に、そして素直に!

ということで、今回、インタビューを経て今まで知らなかったイノセンティブやGARAGEに対する思いを知ったし、お話を聞いていて泣きそうになったのは言うまでもありません。。

なにより辻井さんの人柄がもっと大好きになったし強い意思を持った素敵な方です。こんな大人になりたいです!これからもこんな素晴らしい場所で私も一緒にやっていきたいと思いました!辻井さん、ありがとうございました!

次回は辻井さんが宇宙と会話している(笑)と話す宍戸さんです。お楽しみに(*^_^*)

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インタビュー:新井彩香 小林由佳(6月)

辻井慎泰

https://www.facebook.com/noriyasu.tsujii

投稿者プロフィール

前田 勇介
前田 勇介
島根県出身。福岡の印刷会社で法人営業部門からキャリアをスタートし、 3年目から東京事業所へ転勤となり、大手通販会社のイベントプロモーションを手掛ける。30才を機に、紙でのプロモーションのみに限界を感じ、WEB広告ベンチャー企業へ転職。5名の立ち上げメンバーとしてキャリアチェンジ。3ヶ月後、コミュニケーション能力を買われ、日本最大手の広告代理店へ1名で常駐。年間約200万円だった売上を5年間で約2億円の売上に増加。社内MVPを受賞。5年後、大手顧客支援、商品企画のマネージャーとして6名の社員をマネジメント。1年間で売上は120%増。新商品を6商品リリース。企業の拡大に伴い、人事部門の設立が必要となり、その立ち上げを任され、人事部長として現在採用、制度設計、教育、労務に携わる。

その後、若手人材の就労増加を目的として約3年間キャリアカウンセラーを経験。現在はイノセンティブにて新卒、中途それぞれのキャリア支援に従事。
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