14stars代表 吉敷 輝が語る。マイノリティからつながるコミュニティの価値。

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自分に迷ったら人に会う。そうすると新しい道が見えます。

–GARAGEではいつも顔合わせてますが、改めては初めてですね(笑)ときに最近はいかがですか?

最近はすっかり飲んだくれていますよ(笑)まあ、冗談はさておき、今は人に会う回数を意識的に増やしてますね。30人/月くらいでしょうか。

お会いする人たちは、あえて僕のビジネスとは違う業界の人たちが多いです。理由はアイディアとか周辺情報とか、普段、僕には入ってこない情報が多くて、別角度でとても刺激を受けることが多いからです。

例えばこないだは、地方で古民家をサテライトオフィス化する事業をやっている人とか、地域(里山)で如何に楽しく暮らすかを考える団体をやっている人などにもお会いしましたが、地方が抱える過疎化の問題とか、若者流出して産業が大変な問題とか、本を読むより、よりリアルな情報がすごくダイレクトに伝わってくる。

もちろん僕の方も持っている情報も惜しみなく出してますので、双方にとってすごくプラスに働いていると思っています。

–人とつながるきっかけってどんな形で始まっているんですか?

基本はイベントやご紹介を介して名刺交換をしますよね。その後、Facebookでつながってご挨拶した後に、情報交換するパターンんがほとんどです。

名刺交換してもその後、会わない人のほうが多いじゃないですか。

僕は興味ある方には自分からお声がけしてみて、お会い頂ける場合は積極的に情報交換をしたいなと思っていますよ。

–そもそも人に会おう!と思い始めたのはなぜだったんですか?

今年の1月ごろ、自分の運営しているサービスとか事業とか、なかなか計画通りにいってなくてモヤモヤしてたんです。

でもサービスも作って、運用も走ってたし、やっぱり愛着も情もあったんで、今後どうすべきか、例えばクローズしてしまうことも浮かんで、いわゆる踏ん切りがつかない状態でしたが、一旦事業をピボットする決意して完全にアタマを切り替えました。

結論、自分は会社としてのビジョンを実現させたいんですが、それが「すぐ」でなくてもいいな、と思ったんです。

例えば、高い山を登ろうって、そのための方法論を最短ルートで捉えていたんですが、いままで考えてたルートからはちょっと遠回りになるけど、別のルートもあるんだよな、ってことに気付いたんですよね。

それが、2月のアタマから徐々に動きとして現れてきました。きっかけコンパスノートというフリーで配布するノートのサービスと、Musiply?です。

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人がつながることで、自分一人じゃできないこともできるようになる。

–吉敷さん、結構いろいろなプロジェクト走らせてますよね!

そうですね。コンパスノートは、塾講師求人が掲載されているフリーノートなんですけど、学習塾で最も大きな課題の「講師が足りない問題」の解決策として実施を進めています。

あとは、会計士とタッグを組んで、企業の資金調達や財務のサポートを行うサービス開発のプロジェクトも走ってますね。

今はいろいろと外を見れるチャンスなので、これからも積極的に方向性が共感する人とはプロジェクト化を進めていきたいと思っています。

–精力的(笑)異業種交流会で出会ったというDJ MASTER KEYさんの最初の印象はどうでしたか?

そもそも僕がクラブ・ミュージックに疎いせいもあって、最初はどのくらいすごい方なのかを知りませんでした。(すいません)。

交流会でお話していくうちに、キーさん(DJ MASTER KEYさんの呼称)がDJでアメリカに行ってた頃の話とか、僕も同じくアメリカ留学もしたことがあった共通点なんかもあって、分かる部分も多かったし、マイノリティの大事さの話にすごく共感したんです。

向こう(アメリカ)だと、学生も社会人も少人数で集まって、ぱって何かを始める機会が日本よりも多いなと思っていて、そんな即席チームでもきちんとしたOutputが出せるし、すごくパワーを感じました。

なんか会社組織のようにタスクフォースというよりも、同じ目的を共有した「チーム」に近くて、それぞれバックグランドが異なった人でも、集まったらバリューが生まれていく仕組みというか、モチベーション含めた文化がそこにはありました。

キーさんの領域は音楽に関してですが、そこはすごく感じていて、今回のプロジェクトにも積極的に参加してもらえることになったんです。

–いい気づきだったんですね!で、いまはそれを実践している?

そうですね。僕自身も起業をしてから、メンバーにビジョンを共有しきれなかったのもあり、一緒に立ち上げた仲間がいなくなりました。その経験から、マイノリティの力にネガティブさを感じてた時期もありました。

でもGARAGEのシェアデスクに入るようになって、みんなベンチャーだったりして、いわゆる僕の定義するマイノリティなんですけど、まだ事業が小さくでもひたむきに頑張る人が多くて、「ちいさく始める」、「連携する」という大事さと、やり方が改めてわかった気がします。

僕はチームにとって「共感」はとても大事なことだと思っていて、共感さえできれば、仮に最初は手弁当であっても、一緒にプロジェクトを立ち上げて、ちゃんと進めることも可能なんですよね。

メンバーのモチベーションを「やるべきではなく、やりたい」に変換する。ビジョンと目的を掲げた上で一緒にやりたい!って人たちとチームを組む。これが最近、僕がとても大事にしたい根本なのかなと思ってます。

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Musiply?では、人をつなげるコミュニティを全国に広げていきたい。

–なるほど。では、Musiply?のプロジェクトについてビジョンを教えてください。

Musiply?{ミュージプライ}は、Music{ミュージック}と、Multiply{かけ算}を組み合わせた造語なんですけど、そもそもキーさんとはMusic × ○○で、イベント活動を通じてメッセージを発信していこうというコンセプトを共感しあってました。

GARAGEは秋葉原、早稲田の東京エリアを中心に、福岡・天神にもあって、今後も地方の展開はあるし、Footwroksさんのつながりで島根、沖縄へのパスもありますよね。

パスを活かしつつ、各地域(自治体、大学、地場産業)の方々とコラボして、全国にネットワークができあがることを楽しみにしているんです。

ゆくゆくは沖縄のビーチサイドでフェスイベントをやって、それまで巻き込んでいったコミュニティが集結するような場を作りたいですね!みんなで沖縄、行きたいじゃないですか(笑)

集まる人の価値観はそれぞれ違うかもしれませんが、全体観は志を同じくしてつながっていく。これって自分の事業にもそうなんですけど、そのバリューって予想以上のものがあるなと期待しているんです。

–沖縄行きたい(笑)。つながりとして仲間ができる価値は十分ありますよね。

そうですね。僕自身がGARAGEでいろんなメンバーに会えたのも原体験としてありますし、特にFootworksの西山くんとの出会いは大きかったですよね。

ちょうど年齢も同じでしたし、これ後から気づいたんですが、実は大学も一緒だったみたいで(笑)

それぞれ理由をもってして、起業に至ったわけで、会社という事業体は別でも仲間的な要素がめちゃくちゃ強いし、信頼も置ける共同体って感じです。

まさに助さんが言う「自立共生」というコンセプトですよね。

–うん。自立共生は僕の人生のコンセプト。吉敷さんはMusiply?をどう事業に活かしたいですか?

僕のビジネスコンセプトは末端にまでお金が流れる仕組みを作ること。

これはキーさんも常々言っていることなんですが、音楽業界は利権も多いし複雑。なので、お金が末端のアーティストまで流れにくい構造上の問題があります。

アーティストがビジネスと離れてしまっているので、ビジネスを考える必要が少ない。アーティスト自身が資金調達とかめったに聞かない話ですよね。

基本、個人事業の方が多い業界なので、きちんとビジネスモデルを持ち、マイノリティ同士でも連携しあって仕組み化することで、新しいお金の流れができるんじゃないかと期待しているんです。

現に、その人脈然り、アイディア・才能然り、過去の音源などの資産然り、キーさん自身が持っているアセットはご本人の事業として活かせる要素が多分にありますからね。

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–最後に今後巻き込んでいきたい人に一言!

はい。僕個人は政治家や経営者の方々を巻き込みたいと思っています。

あくまで憶測ではあるんですが、普段、音楽からかけ離れてしまっている人達の代表かなーと思っています。

固定観念からの開放。仕事着のスーツもいいけど、普段着になる日も大事。

キーさんがいうライフスタイルに音楽を取り入れることで、仕事以外の人とのつながりを作って、職業や利害関係なく共感でつながる人の仕組みができる。

そのつながりを自分の仕事に活かしてみんながハッピーになる。

それがMusiply?のゴールイメージです。

人だけじゃなくて、もちろんゆるキャラもありですけどね(笑)バレニンちゃんもウェルカムです!

大人だけじゃなく、若い人も巻き込んでいって、関わる人たち少しでもハッピーになれる。そんなポジティブなコミュニティ化を目指したいです!

Musiply?で音楽を通じたハッピーなつながりを作っていこう。

日時:2015年3月21日(土)

スケジュール:
・開場:12:30
・90’s Black Music feat DJ MASTERKEY:14:30-15:30(60分)
・DJ MASTER KEY DJ SPIN!:16:30-

場所:GARAGE AKIHABARA  〒101-0032 東京都千代田区岩本町3-6-5 木所ビル 3階

費用:給食系男子によるフード込・ドリンクは3drinks/1,000円のキャッシュオン)
・一般: 5,000円
・招待: 2,000円(限定数・ご招待制)

参加:peatixでイベントのページで参加にしてください!

投稿者プロフィール

前田 勇介
前田 勇介
島根県出身。福岡の印刷会社で法人営業部門からキャリアをスタートし、 3年目から東京事業所へ転勤となり、大手通販会社のイベントプロモーションを手掛ける。30才を機に、紙でのプロモーションのみに限界を感じ、WEB広告ベンチャー企業へ転職。5名の立ち上げメンバーとしてキャリアチェンジ。3ヶ月後、コミュニケーション能力を買われ、日本最大手の広告代理店へ1名で常駐。年間約200万円だった売上を5年間で約2億円の売上に増加。社内MVPを受賞。5年後、大手顧客支援、商品企画のマネージャーとして6名の社員をマネジメント。1年間で売上は120%増。新商品を6商品リリース。企業の拡大に伴い、人事部門の設立が必要となり、その立ち上げを任され、人事部長として現在採用、制度設計、教育、労務に携わる。

その後、若手人材の就労増加を目的として約3年間キャリアカウンセラーを経験。現在はイノセンティブにて新卒、中途それぞれのキャリア支援に従事。
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