DJ MASTERKEYが語る。音楽で幸せ中枢を刺激しハッピーに人をつなげること。

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アグレッシブな吉敷さんとの出会いは偶然のタイミングで共鳴しあう。

–今回一緒にMusiply?プロジェクトを進めている吉敷さんとはどのように出会ったんですか?

僕は大田区出身なんですけど、ちょうど冬季五輪の競技種目でもある「ボブスレー」の日本版を大田区で作るといった下町ボブスレープロジェクトというのがあるんです。

その運営者でもある細貝さんという方が主催した、経営者が集まる社長会で知り合いました。

吉敷くんは、僕とは年齢もだいぶ離れているのにすごくしっかりした印象。会話などからすごいアグレッシブさを感じましたね(笑)。

ちょうど僕もいろんな過去の経験から、閉塞感みたいなのを感じてた時期だったんですけど、彼も同じような立場だったようで、ちょうどいろいろなタイミングが重なったのかな、と今はそう思います。

海外のように日本でも「音楽と生活」がもっと寄り添って欲しい。

KeyさんはNYに行っていた時期があったと思いますが、日本と比べて音楽の環境って違うものなんですか?

僕は80年後半にニューヨークに渡って、いろんな場所でDJをしてきたんですが、日本だとDJって「クラブ」、「夜遊び」、「若者」、とかって印象が強いと思うんですけど、海外だと必ずしもそうでない部分も多いんですよね。

例えば、友達の結婚式のパーティでDJが入って、おばあちゃんとか子供とかも一緒にみんなで踊ったりとか、結構生活の中で普通に音楽があるんですよ。取り巻く仕事環境もあって、プロのDJも多くいる。

「エンターテインメント」の捉え方が日本と異なっていて、そもそもの文化的な違いがあるにしても、音楽がよりライフスタイルに近い印象がありますよね。

–なるほど。ビジネスだとJay-zなど、元・アーティストで成功している経営者も多いですよね。

そうなんですよね。

レーベル以外のビジネスに関してもそうで、日本だと音楽で仕事をしたいと思っていても、その職業があまりに狭くて少ないので、働き出す時に、音楽で飯を食おうという人が減ってしまう。そうすると、少なからず生活から音楽が占める時間も減ってしまうんですよね。

それぞれ事情も増えるので、会社がー、とか、上司がー、とか家族がー、とか(笑)。

ただ音楽活動を少しでもやったことのある人は、その時の仲間もいて、何年かぶりに昔を振り返るなんてことも多いんじゃないですかね。

最近行った地方のクラブでは、僕が初めてそのクラブでDJやった時に比べて集客数が1/10、いやそれ以上になった、なんて話を聞きビックリしました。勿論大都市でない地方都市なんですが、1/10まで減ってしまうって、結構深刻なことだと思うんです。

深刻な状況が続くと、クラブの経営者も続けられない。音楽と接する機会も一つ減ってしまうのがとても残念に思います。

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音楽は人同士を結びつける不思議な要素がある。

–僕もDJやオーガナイザーの時に経験しましたが、音楽ってバックグラウンドとか関係なく人がつながっていく楽しさがありますよね。

そうそう、去年の夏くらいに結構目が覚めたんですよ。

これまでずっと音楽という土俵で、考えたら同じような人たちとしかいなかったんですよね。

でも、今の時代ってCDも売れにくい時代だし、アーティストもいろんな形でビジネスを模索しなければいけないと思うようになりました。

昔から仲の良いK DUB SHINEも最近ナベプロに移籍したんですけど、あれも結構驚きですよね。

こないだK DUBに誘われて、K-DUB SHINE トークショー@カブキラウンジ 「SINGLE MIND」というU-STREAMでの配信番組に出演してきたんです。これからの時代もっともっとインターネットを活用して、いままでのやり方とは違った手法が、僕らアーティストには必要なんじゃないかと思っています。

–インターネットもそうですし、僕らみたいなオフィスもそうですし、生活と音楽との接地面って増えてきましたよね。

最近、高井戸倶楽部というレストランでのDJも精力的に行っています。クラブと違って落ち着いた雰囲気で、音楽と一緒に食事も楽しんでもらおうというコンセプトです。

音楽がライフスタイルに寄り添えればいいと思っている理由として、「食」、「健康」、「仕事」含めたライフスタイルから音楽が離れずにいると色々とポジティブなことが多いんですよ。

そのために、出張してDJしたりするサービスなどもっと日本にあっていいし、僕が以前やっていたDJスクールなんかも、裾野を広げるという点ではすごく意味があることだと思っています。

日本に早く「DJ」という職業を確立させて、社会人になっても諦めずにビジネスとしても音楽でチャレンジできる環境を整えたいなというのが、自分の役割の一つであると思います。

「お父さんの職業はDJです。」って学校のクラスで2-3人いてもいいと思うんですよね(笑)

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Musiply?では音楽を通じてハッピーに人同士をつないでいきたい。

–音楽が人に果たす役割って、具体的にどんなことだとKeyさんは捉えてますか?

音楽って「幸せ中枢」に響くというか、この曲聞いたらハッピーになれる一曲って誰でも持っていると思うんですよ。

ハッピーは人をつなぐ。ですよね?

例えば同じ曲を好きな人は話がつながるじゃないですか。すごい気があって一生付き合う仲間になれるかもしれない。

インターネットを使えば、いろんな音楽をいろんな環境で触れる機会は昔に比べて格段に増えたのに、音楽を若者時代だけで楽しむものにするんじゃなくて、一生寄り添ってほしいなと思うわけです。

–幸せ中枢っていいですね(笑)Musiply?でもハッピーに人をつないでいきたいですね。

Musiply?は最初聞いた時に、アングラ感があるというか(笑)

なんでもパクリが多い世の中で、造語だし非常にユニークだと思いますよ。

今回のMusiply?プロジェクトも吉敷くんを始め、フットワークスの2人とか、助さんとか、ビジネスの世界で生きている人と一緒にプロジェクトができることは、僕にとってはすごい新鮮だし、双方、持っていないものを持っているので、組み合わせ次第ですごく価値を産めるんじゃないかなと思ってます。

しかも、彼らはもともとダンスだったり、DJだったり音楽に携わっていたメンバーだし、今でも生活で音楽を楽しめる機会を自ら作っているので、仕事や生活で音楽から離れつつある人へ機会を一緒に提供できることはすごくいいことです。

僕は自分の武器である音楽を提供することで、ハッピーに人をつなぐという役割をもって、Musiply?の拡大に貢献したいし、最初は小さく始まったコミュニティが、全国で大きくなっていくシナリオはすごく共感する部分でもあるので、すごくやりがいを感じられます。

僕はこれからはDJを通じて、子どもたちに音楽との接点を持ってもらう機会を作ったり、一生寄り添えるような環境を作っていきたいんです。

今は誰にでもチャンスは有る時代ですからね!

DJ MASTERKEY

80年代後半に単身でNYに渡り、HIP HOPを中心にR&B/REGGAE /DISCO/HOUSE等、全てのDANCE MUSICを武器にあらゆる人種をROCKし続けてきた。 90年代中盤にBUDDHA BRANDの一員として帰国後、CLUBのみならずRADIO/TV/雑誌等様々なメディアに積極的に登場し、 JAPANESE HIP HOPシーンの隆盛に貢献したパイオニアである。 キャリア30年近くを誇る、日本最高峰DJの一人。2012年にリリースした”Up Your Life” Feat. Klooz,Sky-High,山口リサは動画再生回数が200000回を超え、2013年12月にリリースしたBelieveは中学時代の同級生が立ち上げた下町ボブスレー プロジェクト公式応援ソングに抜擢させるのど、現在はPOP業界にも通ずる楽曲を制作し2014年は新たなプロジェクトがスタートする。

【DJ MASTERKEY OFFICIAL WEBSITE】
www.djmasterkey.jp

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Musiply?で音楽を通じたハッピーなつながりを作っていこう。

ということで、今回はHIP HOPをかじっていた人間として、神のような存在のDJ MASTERKEYさんにインタビューする機会をいただきまして、恐れ多いこと山の如しでしたが、風のごとく突っ走れる機会をまたGARAGEで生み出せそうなワクワク感が確実にあります。

大学時代の音楽連中ともよーく話しますが、「音楽はやめるもんじゃない。いつも心に音楽を。」ですね。

イベント内容の詳細が決まり次第に告知しますんで、「幸せ中枢」を刺激されたい方は、まずはの日時確保をお願いします(´ー`)y-~~

日時:2015年3月21日(土)
スケジュール:
・開場:12:30
・90’s Black Music feat DJ MASTERKEY:14:30-15:30(60分)
・DJ MASTER KEY DJ SPIN!:16:30-

場所:GARAGE AKIHABARA  〒101-0032 東京都千代田区岩本町3-6-5 木所ビル 3階

費用:給食系男子によるフード込・ドリンクはキャッシュオン)
・一般: 5,000円
・招待: 2,000円(限定数・ご招待制)

参加:peatixでイベントのページで参加にしてください!

投稿者プロフィール

前田 勇介
前田 勇介
島根県出身。福岡の印刷会社で法人営業部門からキャリアをスタートし、 3年目から東京事業所へ転勤となり、大手通販会社のイベントプロモーションを手掛ける。30才を機に、紙でのプロモーションのみに限界を感じ、WEB広告ベンチャー企業へ転職。5名の立ち上げメンバーとしてキャリアチェンジ。3ヶ月後、コミュニケーション能力を買われ、日本最大手の広告代理店へ1名で常駐。年間約200万円だった売上を5年間で約2億円の売上に増加。社内MVPを受賞。5年後、大手顧客支援、商品企画のマネージャーとして6名の社員をマネジメント。1年間で売上は120%増。新商品を6商品リリース。企業の拡大に伴い、人事部門の設立が必要となり、その立ち上げを任され、人事部長として現在採用、制度設計、教育、労務に携わる。

その後、若手人材の就労増加を目的として約3年間キャリアカウンセラーを経験。現在はイノセンティブにて新卒、中途それぞれのキャリア支援に従事。
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